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2020年2月5日(水)

「緊急事態条項は違う話」

BS番組 肺炎対策 田村智子氏指摘

「桜」 政府の信用問われる

 日本共産党の田村智子政策委員長は3日夜、BS―TBSの番組「報道1930」で、新型コロナウイルスの感染拡大に乗じて「緊急事態条項」を設ける改憲を自民党や日本維新の会の議員が主張していることについて「今、議論するのは違う話だ」と批判しました。


 石破茂自民党元幹事長や東京新聞の金井辰樹編集局次長らも出演しました。

 新型コロナウイルスの対策について、田村氏は早期発見と的確な医療措置が重要だとし、「医療の手だてをどうとれるのかを今から自治体や保健所、病院でシミュレーションして体制を整えるべきだ」と指摘しました。

 感染が疑われる人の移動制限や強制入院のために「緊急事態条項」を憲法に新設すべきだという発言が自民党や維新の議員から出ています。自民党改憲案の緊急事態条項では、内閣の判断で人権制約が可能になります。田村氏は、「緊急事態が起きた時ほど国会での説明が必要だ。東日本大震災でも国会で議論したから、さまざまな対策がとれた。今、緊急事態条項を議論するのは違う話だ」と強調しました。

 石破氏は「これ(新型コロナウイルス)に悪乗りして、緊急事態条項を憲法にという議論をするつもりはない」と述べました。金井氏は、伊吹文明元衆院議長(自民党元幹事長)が新型コロナウイルスの感染拡大は「憲法改正に向けた一つの実験台」だと発言したことを挙げ、「悪乗り以外の何物でもない」と語りました。

 与党議員が“感染が拡大する中で野党は「桜を見る会」問題をいつまで追及するのか”と攻撃していることについて田村氏は、「危機的な問題が起きているときこそ政府の信用が問われる。説明できない、資料を捨てたと言い張るのをそのままにしたら政府が崩壊する。こういう時期こそ追及を終わらせてはいけない」と語りました。


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