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2020年1月13日(月)

追及とともに希望を語り野党連合政権に道開く年に

NHK日曜討論 志位委員長が発言

 日本共産党の志位和夫委員長は12日、与野党党首に内政・外交の重要課題について聞く今年最初のNHK「日曜討論」に出演しました。志位氏は、「今年を野党連合政権に道を開く年にしたい」と表明。そのための野党の姿勢として安倍政権の問題点の「追及」とともに、「希望」を語り、安倍政権に代わる連合政権の姿を示したいと表明しました。(詳報


中東情勢 

 インタビューで安倍晋三首相(自民党総裁)は、中東情勢について「日本はすべての関係者に対話要請してきた」とアピールし、自衛隊の中東派兵をすすめる立場を強調しました。

 志位氏は、安倍首相の発言には(1)トランプ政権によるイラン司令官殺害は国連憲章に違反した先制攻撃であるにもかかわらずその批判がない(2)中東情勢が緊迫化しているにもかかわらず、自衛隊派兵の方針を変えようとしていない―という二つの大きな問題点があると指摘。「事態が悪化した根本は、トランプ政権がイラン核合意から一方的に離脱したことです。そのトランプ政権がよびかけた『有志連合』に事実上、呼応する形で自衛隊をだすことになると、軍事的緊張をいっそう悪化させることになる」と警鐘を鳴らし、「自衛隊を出すのではなく、トランプ政権に対して『イラン核合意に復帰せよ』と求める外交活動こそ必要です」と提起しました。

安倍改憲 

 憲法改定で安倍首相は、「私自身の手で憲法改正を成し遂げたい」と改憲の野望をむき出しにしました。これに対し志位氏は「参院選で国民が下した審判は、改憲勢力3分の2割れです。『性急な改憲には反対だ』という審判が下っています」と反論。どの世論調査も、“安倍政権下での憲法改定には反対”が過半数だとして、「“あなたにだけは憲法は変えてほしくない”が多数の声ですから、この声に応えて、この企てはピリオドを打つことでがんばっていきたい」と語りました。

社会保障 

 また志位氏は、安倍政権が狙う「全世代型社会保障改革」について、社会保障のためと消費税を増税しながら、出てきたものは「全世代型社会保障大改悪」だと告発。「大改悪を止めて、拡充に転じたい。高すぎる国保料を下げる、安心できる保育の拡充、『減らない年金』という方向で改革を求めていきたい」と語りました。

政治姿勢 

 今後の政治に臨む姿勢を問われて志位氏は、安倍政権のさまざまな疑惑を徹底的に追及し、問題点を明らかにしていくことは、野党の重要な責任であり、民主主義を回復するための大義ある取り組みだと指摘。同時に、安倍政権に代わって、野党が連合政権の姿や政策を示すことが大事だと強調しました。その上で、「それをやってこそ若い人が『一票投じてみよう』『未来を託してみよう』ということになると思う。『追及とともに希望を』という姿勢でがんばりたい」と語りました。


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