2020年1月10日(金)
家族農業を守ろう
全国食健連が署名呼びかけ
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農民、女性、医療などの団体や労働組合でつくる「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」(全国食健連)は9日、東京・新宿駅前で、家族農業を守り、過去最低となっている食料自給率の向上を図る農政への転換を求める請願署名への協力を呼びかけました。春のグリーンウエーブ(「食糧の波」共同行動)の一環です。
ビラと静岡県産のミカンを配りながら、署名を訴え。20分ほどで、79人が署名しました。
農民運動全国連合会(農民連)の笹渡義夫会長は、日米貿易協定、環太平洋連携協定など相次ぐ自由化で、農業や食の安全が危機に瀕していると指摘。総選挙の可能性にも触れ、「こんないびつな農政・政治を変え、持続可能で誰もが安心して暮らせる社会をご一緒につくりましょう」と呼びかけました。
全農協労連の砂山太一委員長は、食料自給率が37%に低下したことを紹介。安倍政権が家族農業を切り捨て、農業を大企業に差し出す政策を進めていると批判し「国民に必要な食料を生産し、国土を守っている農業をしっかり守ろう」と訴えました。
署名した神奈川県相模原市の女性(70)は「農業・食料は大事です。家の近くには多くの畑があり、農家のみなさんが朝早くから働いています。その努力が報われていないと思います。農家のみなさんには頑張ってほしい」とエールを送りました。