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2020年1月7日(火)

2020年にどういう姿勢でのぞむか

志位委員長が記者会見で語る

 日本共産党の志位和夫委員長は6日、国会内で記者会見し、2020年の政局の展望や安倍改憲、カジノ汚職などについて、記者団の質問に答えて語りました。


「追及」とともに「希望」を語る――この両方を心がけたい

 志位氏は、20年の政局の展望について問われ、「今年をぜひ野党連合政権に道を開く年にしていきたい」と表明。「そのために私たちの姿勢として、『追及』とともに『希望』を語る、この両方が大切だと思っています」と強調しました。

 「追及は徹底的にやります。『桜を見る会』の疑惑、カジノ汚職。断崖絶壁まで安倍首相は追い詰められています。追及をやるというのは、この日本の政治に民主主義を取り戻すということです。決してこれはただ壊すだけではない、新しいものをつくるたたかいでもあるわけです」と力を込めました。

 志位氏は、「同時に、国民のみなさんに、暮らしの希望、平和の希望、人間らしく尊厳をもって生きる希望。そういう希望が見えてくるようなメッセージが伝わるような取り組みが必要だと思います」と強調。「そのためにはなんと言っても野党が連合政権をつくる。そしてその連合政権において、立憲主義を取り戻し、格差を是正し、多様性を尊重する、そういう方向に政治を切り替えることです。そういう方向で、野党がしっかりよく話し合って、連合政権への道を開いていく、そして、安倍政治にかわる希望が見えてくるような、そういう年にしていきたいと思っています」と語りました。

「9条改憲は許さない」という国民多数の思いを受けて、安倍改憲を断固阻止する

 志位氏は、安倍晋三首相が同日の記者会見で、「通常国会で改憲原案の策定を進めたい」と述べたことについて問われ、「自民党改憲案を憲法審査会で提示するという野望は絶対に許さない」と表明しました。

 志位氏は、安倍首相が繰り返し、「国民は憲法を議論せよという審判を下した」と述べていることについて、「昨年の参議院選挙で国民が下した審判は、改憲勢力の3分の2割れです。ですから、改憲にたいしては、そういう形で、発議を急ぐことに対するノーの審判が下っているわけです」と反論。「安倍首相がいくら力もうとも、国民多数の思いは、安倍政権の下での改憲は許さない、9条改憲は許さないという思いです。その思いを受けて、野党は、安倍首相の思惑――特に、自民党改憲案を憲法審査会で提示すること――、この野望は絶対に許さない。発議を許さない、この立場で頑張っていきたいと思っています」と表明しました。

カジノ汚職――「成長戦略」の目玉にすえてきた安倍首相を直撃する大問題

 カジノ誘致をめぐる収賄容疑で内閣府の元副大臣だった秋元司衆院議員(自民党を離党)などが逮捕されたカジノ汚職問題について問われ、志位氏は、「大きな疑獄事件に発展する様相を呈してきたと思います。国会としても真相の徹底究明をやっていきます」と力を込めました。

 その上で、「この問題は、安倍首相を直撃する問題だということを強調しておきたいと思います」と指摘。「安倍首相がまさに中心となって、カジノを『成長戦略』の目玉に位置付けて、一連の法案を強行してきました。そのなかで、こういう汚職事件が問題になったわけだから、これは人ごとではなく、安倍首相自身を直撃する、安倍政治が問われる問題だと思います」と強調しました。

 カジノ汚職が、安倍首相自身の疑惑が問われている「桜を見る会」私物化疑惑に並ぶ問題となっていると指摘した志位氏。「野党は、この二つの大問題について、『追及本部』をそれぞれ立ち上げて共同して追及していくということを確認しています。そういう取り組みを強めていきたい」と力を込めました。


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