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2019年12月29日(日)

内閣総辞職へ野党結束

BSフジ番組 山下副委員長が強調

 日本共産党の山下芳生副委員長は27日放映のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、2019年の政治について各党代表と議論を交わしました。山下氏は、20年の政治の展望について「野党は結束して安倍内閣総辞職に追い込んでいく」と強調。立憲主義を回復し、格差をただし、多様性を大切にするとの三つの方向を示し、「安倍政権に代わる野党としての政権構想を示すことが、終わらせる力にもなる」と語りました。

 自民党の下村博文選挙対策委員長や日本維新の会の馬場伸幸幹事長は、臨時国会で安倍晋三首相主催の「桜を見る会」問題ばかりが審議され、他の重要政策が議論されなかったなどと主張。山下氏は、「桜」問題は安倍政治のひどさが凝縮されたものだと指摘し、「自分のお友達のために税金を私物化し、ばれそうになれば平気でうそをつき、公文書は隠す、捨てる、書きかえる。政治のあり方が問われる問題だから、国民は怒るし、野党は結束して追及している」と批判しました。

 立憲民主党の大串博志幹事長代理も「私たち(野党)が引き延ばしているのではなく、安倍さんが逃げ隠れして伸ばしているだけの話だ」と反論しました。

 カジノ誘致をめぐる収賄容疑でカジノを中核とする統合型リゾート(IR)担当の内閣府副大臣だった秋元司衆院議員が逮捕されたことについて、山下氏は「秋元氏は内閣委員会委員長の時にカジノ解禁推進法を強行採決し、IR担当の副大臣の時にカジノ実施法を提案し、カジノの制度設計に深くかかわってきた人物だ」と強調。秋元氏やカジノ企業の制度設計への関与について、国会で徹底的に解明すべきだと主張しました。

 国民民主党の渡辺周副代表は「外国企業の支援によって政策がねじ曲げられていた。賄賂をもらっていたのなら議員辞職だ」と批判。大串氏は、安倍内閣がカジノを「成長戦略の中核」だと旗振りしてきたことを指摘し「カジノは導入すべきでない」と述べ、野党は声をそろえて、安倍首相、政府・自民党の責任に言及しました。


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