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2019年12月22日(日)

国連総長とローマ教皇会談

核軍縮 世界によびかけ

 国連のグテレス事務総長とフランシスコ・ローマ教皇が20日、クリスマスを前にバチカン市国で40分にわたり会談しました。終了後、両氏はビデオメッセージを公表。その中で「核兵器は使用することだけでなく、保有することも倫理に反する」と述べ、核軍縮を呼び掛けました。

 両氏は「軍備競争と核兵器の再軍拡」を非難。核兵器には「非常な破壊力があるため、事故が起きる危険があるということだけで人類にとって恐ろしい脅威となる」と指摘しました。

 「多くの戦争が今も続き、あまりに多くの罪のない犠牲者を出していることに、無関心であってはならない」と訴えました。

 フランシスコ教皇は11月に来日した際にも、「原子力の戦争目的の使用は、倫理に反する。核兵器の保有は、それ自体が倫理に反する」(広島でのスピーチ)と述べていました。

 このほかビデオメッセージで両氏は、不正義や不平等、世界の飢餓や貧困、子どもの虐待などから「目を背けてはならない」と強調。「人と人、国と国の対話や多国間主義、国際機関の役割、外交に対し、理解の手段として信頼を寄せることは、平和な世界を築くのに欠かせない」と述べました。


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