2019年12月21日(土)
入管対応 改善兆しなし
収容者餓死のセンター視察
藤野・山添両氏
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日本共産党の藤野保史衆院議員と山添拓参院議員、宮田真美大村市議は19日、長崎県にある大村入国管理センターを視察し、地域の支援者と懇談しました。同センターでは6月、長期収容に抗議してハンガーストライキをしていたナイジェリア国籍の男性(通称・サニーさん)が餓死しました。
両氏は、荒川満所長から、サニーさんがハンストを開始して以降の状況や当局の対応を聞き取り、設備を視察。収容されている計6人と面会しました。
仮放免を求めて11月末からハンストし、車いすで面会室に来た男性は、政治的な迫害を受けて亡命してきたのに難民申請が認められないと訴えました。
2年8カ月にわたり収容されている男性は、施設での処遇について「私の人権は無視された。母国でこんなことがあれば国民が大勢で抗議する」と静かに怒りを語りました。
支援者との懇談で、カトリック植松教会の川田邦弘さんは、6月以降も自殺未遂やハンストで救急搬送される事態が起きるなど、入管の対応は「一向に改善する兆しが見えない」と指摘。竹内正宣さんは、今も複数人が死を覚悟したハンストをしており、「非常事態はまだ解けていない。継続して追及してほしい」と語りました。
藤野、山添両氏は、国際的にも異常な長期収容の是正や全件収容主義からの転換に向け、「国会で追及を続け、与野党を超えた問題として取り組みたい」と述べました。
懇談には立憲民主党長崎県連の牧山大和副代表が出席しました。