2019年12月19日(木)
野党、閉会中審査を要求
記述式「見送り」表明受け
衆文科委理事懇
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衆院文部科学委員会の理事懇談会が18日に開かれ、野党は2021年1月の大学入学共通テストへの記述式問題導入の「見送り」について、速やかに閉会中審査を開催するよう求めました。
理事懇では、文科省が萩生田光一文科相の「見送り」表明について報告。野党は「受験生には正月もない。『見送り』とはどういう解釈なのか」とただしました。文科省の伯井美徳高等教育局長は「大臣が記者会見で述べた通り、全くまっさらな状態から対応していきたいということだ」と述べました。
日本共産党の畑野君枝衆院議員は「『見送り』発言は中止であるのかはっきりしない。記述式問題の導入をめぐっては臨時国会中の委員会で13時間の集中的審議を行った。大臣は閉会中審査で『見送り』の理由をきちんと説明し、不安を抱える受験生の疑問に早くこたえるべきだ」と主張しました。
与党は「野党が求めている議事録が公開できるよう整ってから委員会を開きたい」と述べ、与野党間で引き続き協議することになりました。
橘慶一郎委員長(自民党)は、野党が求めていた「検討・準備グループ」と「英語4技能評価ワーキンググループ」のそれぞれの議事録を早急に提出するよう文科省に求めました。