2019年12月10日(火)
四国 オスプレイ初訓練
香川・国分台演習場に飛来
防衛省中国四国防衛局から香川県に入った連絡によると、米海兵隊と陸上自衛隊の共同訓練(フォレストライト)で、普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸機MV22オスプレイが9日午後、陸自国分台演習場(香川県高松市、坂出市)に飛来し、訓練を実施しました。
訓練は、名護市辺野古の米軍新基地建設と一体の、「沖縄の負担軽減」を口実にしたオスプレイ訓練の本土移転の一環。訓練経費は全額、日本側が負担します。四国ではこれまで、岩国基地(山口県岩国市)を経由しての飛行訓練が目撃されていますが、演習場に飛来してのオスプレイの実動訓練は初めて。
連絡によれば、同日午後2時25分、オスプレイ2機が国分台に飛来し、午後3時31分に離脱しました。
フォレストライトは国分台を含め5カ所の陸自演習場・駐屯地で13日まで実施されています。
市民・野党が抗議集会
高松駅前に300人
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米海兵隊のオスプレイを使った陸上自衛隊国分台演習場(高松市、坂出市)での日米共同訓練(1日から13日)の中止を求める市民と野党の抗議集会が8日、JR高松駅前で開かれ、300人が参加しました。
集会は、市民連合@かがわ、平和憲法生かす香川県民の会、四国ブロック平和フォーラムと、県内の日本共産党、社民、立憲民主、国民民主、新社会の各党が呼びかけました。県平和委員会などによると8日までに、オスプレイは飛来していません。
リレートークで安保関連法制に反対する香川大学有志の会の角道弘文事務局代表は「今回の演習でオスプレイは市街地は飛ばないというが、各地の事例を見ても口約束になる可能性がある。日本としてアメリカとの向き合い方を真剣に考えるときだ」と訴えました。
各党、会派の代表らが演説し、日本共産党の松原昭夫県委員長は「米軍機が傍若無人に飛ぶことを許してはいけない」、立憲民主党県連顧問の小川淳也衆院議員は「いつまでアメリカの言いなりになるのか。思いやり予算や日米地位協定を見直さないといけない」と力を込めました。社民党県連代表の高田良徳県議が訓練の経過を報告しました。
参加した坂出市の男性(71)は「オスプレイは来てほしくないし、日米共同訓練もしてほしくない」と話しました。