2019年12月4日(水)
消費税増税でスーパー破産
高知 複数税率対応など負担
民間信用調査会社、東京商工リサーチ高知支店によると、高知市の幸町スーパーマーケット(高尾めぐみ社長、資本金410万円)が1日、営業を停止しました。高知地裁に破産を申請します。負債総額は約1億2000万円の見込み。赤字決算が続いたことに加え、10月の消費税増税に伴う負担増によって事業の継続を断念せざるをえなくなったといいます。
複数税率に対応するためのレジの新規購入など設備投資の負担や電子マネーの普及で想定以上に資金繰りが悪化し、12月に予定される支払いのめどが立たなくなったと、東京商工リサーチは伝えています。
同社は1972年にスーパーマーケットとして法人設立。地域密着型の営業を展開し、最盛期には5億円余りの売上高がありました。
しかし、近隣への大手スーパー出店やコンビニの台頭で売り上げが減少し、赤字決算に転落しました。1日に張り紙を出して営業を停止しました。