2019年12月1日(日)
生業・堤防対策 切実
長野台風被害 党議員が住民と懇談
|
日本共産党の国会、長野県・市の議員団は30日、長野市の穂保研修センターで台風19号により被災した地元住民の困りごとを聞く懇談会を行いました。藤野保史衆院議員、武田良介参院議員と山口典久県議、野々村博美、阿部孝二、佐藤久美子、竹内茂の各市議に20人以上の市民が切実な要望を伝えました。
リンゴ農家でつくる生産組合の代表が、藤野氏らに陳情書を手渡しました。組合からは「農機具などが水没し、運転資金のねん出が苦しい。農機具の交付金部分を直接業者に支払うなど、支援を改善してほしい」などの要望が伝えられました。
赤沼地区で食堂を営む男性は、店舗が約2・5メートル浸水し、備品もほぼ水没したと報告。「店の収入がゼロの状態。銀行からこれ以上の借金はできない。地域の役に立てるよう、早く営業再開したいが…」と苦境を語りました。穂保地区の男性は、越水で決壊した千曲川の堤防への対策を要望しました。
ひとり暮らしの自宅が全壊した女性は「年金生活で家も全財産もなくした。現在の支援金の額ではどうにもならない」と支援制度の見直しを訴えました。
被災した家屋の公費による解体について行政側の説明がなく、受け付けも始まっていないことなどへの苦情も多数出されました。
藤野氏、武田氏や党県・市議団は堤防強化や生業(なりわい)・生活支援などに力を尽くすことを約束し、住民を激励しました。