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2019年11月29日(金)

江藤農水相 政治資金パーティー

宮崎県職員 運営に動員

 自民党の江藤拓農林水産相(衆院宮崎2区)が東京都内で開いた政治資金パーティーに宮崎県東京事務所の複数の職員が招待を受けて出席し、運営業務の手伝いをしていたことが28日、分かりました。日本共産党の前屋敷恵美・宮崎県議団長は「県職員に政治活動の手伝いをさせた議員のモラルが問われ、公務員の政治的中立性の観点からも問題がある」と指摘しています。

 同県によると、職員らは2016年11月、17年12月、18年12月に江藤氏の資金管理団体が主催した「江藤拓政経セミナー」に出席。同氏の事務所スタッフから依頼され、引き出物の袋詰めや配布作業などを手伝っていました。

 本紙の取材に、県東京事務所の川北正文次長は「国会議員との連絡調整業務の一環として出席していた。事前に江藤氏の事務所から出席者数を聞かれ、人数分の招待券を送ってもらっていた。会場では付き合いの範囲で飲食もしていた。手伝いの謝礼はいただいていない」と説明します。

 江藤氏の秘書は「忙しくなると、その場で顔なじみの県職員に声を掛けて手伝ってもらうことがあった。ご指摘を受け、今後は県側への案内も含めて一切しない」と述べました。

 江藤氏のパーティーは正午から午後1時までの県職員の休憩時間に開かれていました。川北氏は「開会時間より早く会場に着くなどして勤務時間にかかることもあった。情報交換や人脈づくりのために重要な場だと考えていたが、公務の線引きがあいまいになっていた」といいます。

 また職員らは、同県選出で自民党の松下新平、長峯誠両参院議員が開いた計6回の政治資金パーティーにも出席。参加者の誘導などをしていました。


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