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2019年11月25日(月)

「桜を見る会」 底なしの国政私物化

安倍政権に代わる野党連合政権構想を

BS朝日番組で小池書記局長

 日本共産党の小池晃書記局長は24日、BS朝日の番組「激論! クロスファイア」に出演し、安倍政権の「桜を見る会」をめぐる疑惑などについて自民党の武見敬三総務会副会長、国民民主党の渡辺周副代表と議論しました。

 首相主催の公的行事として毎年1万人前後で推移していた「桜を見る会」の参加者が安倍政権以降年々増加し、予算も約3倍に膨れ上がっていることについて、司会の田原総一朗氏は「なんでこんなことになっているのか」と驚きをあらわにしました。

■増加理由

 小池氏は「参加者が1万8千人まで激増した最大の理由は、政治家、とくに総理の推薦枠にある」と述べ、招待者の推薦枠として自民党6千人、首相千人、副総理・官房長官・副官房長官らで千人分あることを説明しました。

 小池氏は、安倍首相の後援会を通した招待者には、内閣府発行の正式な招待状が届くより前の2月に安倍事務所から参加を確定する文書が送られていたと指摘。「政府は(招待者の要件とされている)功績・功労があったかどうかは内閣府・内閣官房が取りまとめたと説明したが、安倍首相の後援会や支持者であれば決裁なしでフリーパスで入れるということだ」と強調しました。

 さらに、安倍首相の妻・昭恵氏の関係者が5年連続で参加していた記録などを示し、「どう考えても安倍夫妻が公的行事、税金を使った行事を私物化しているとしか言いようがない」と批判しました。

 武見氏は「(招待者が激増したことに対して)われわれの基本的な姿勢に緩みがあったことは反省しなければいけない」と弁解。その一方で「1万8千人にもなっていたのは総理は知らなかったと思う」と安倍首相をかばいました。

■選挙対策

 小池氏が、今年の参院選の改選議員に対しては4組の推薦枠が設けられていたことが明らかになったとして、自身も推薦したという武見氏に「改選議員だけ招待してもいいという通知がきたことにおかしいと思わなかったのか。どう考えても選挙対策だ」と批判。武見氏は「そんな細かいところまでみない」と開き直りました。

 渡辺氏は、この間の野党の追及で「前夜祭」とされるパーティーの明細書すら“ない”とされていることに触れ、「自民党だってパーティーなどやっていて段取りはわかっているはず。それなのに今回だけ明細がないというのは極めて説明がなっていない」と批判。小池氏は「こういうことを放置していたら、日本の政治がどんどん国民から信頼されなくなる」と強調。国会でさらに追及を強めていくと述べ、長期政権となっている安倍政権に代わる「野党連合政権の構想を国民に示したい」と決意を語りました。


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