2019年11月23日(土)
共闘の時代 切り開く
全労連が30周年集会
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全労連は22日、川崎市で結成30周年記念集会を開きました。
あいさつした小田川義和議長は「平和と民主主義、すべての国民・労働者の生活と権利を守り、要求の一致点での共闘を追求してきたことが、今日の新たな共闘の時代を開いた」と述べました。
結成時は資本主義の勝利が強調された時代だったが、ルールある経済社会や人権と多様性を守り、改憲・戦争する国づくりを許さない国民的運動が広がる情勢の変化を迎えていると指摘。全労連の強化と拡大や労働分野における共闘の前進、統一戦線運動への発展など今後の課題にふれて、「希望ある未来をひらくために、前を見て道をつくり切り開いて前進しよう」と呼びかけました。
九条の会事務局長の小森陽一東京大学名誉教授、国会パブリックビューイング代表の上西充子法政大学教授が講演しました。
小森氏は、保守にも働きかけ9条改悪反対の世論を多数派にした草の根の取り組みが政治を動かしてきたと強調し、安倍改憲阻止に向けて「若い方たちに呼びかけることが大切だ」と述べました。
上西氏は、若者たちの主張を押さえつける「文句を言ったら、にらまれる」などの「呪(のろ)いの言葉」への対抗を提起。「『文句』ではなく、『要求』『権利』だと分かれば、自分たちは悪くないと分かる。考え、言葉にできるようになることが重要だ」と強調しました。
野村幸裕事務局長を司会に小森、上西両氏と討論。会場の参加者から、「労働組合の言葉を若者に分かってもらうには」などの質問が寄せられ、上西氏は「法案反対など決まっている人だけでなく、興味のある人をターゲットにする。強い言葉を使わなくても分かってくれると相手を信頼する」と答えました。
野村氏は、野党の共闘で政治転換し自分たちの政策が生かされる時代がくると指摘。「若い人たちに呼びかけ未来を築こう」と呼びかけました。