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2019年11月20日(水)

「桜を見る会」 ホテルにげた預けるな

 安倍首相の「桜を見る会」疑惑が、首相の異例の「会見」にもかかわらず、会費5000円の「前夜祭」について、「納得できない」などと、週明け18日朝のテレビで取り上げられました。

 朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」では、首相に近いとされるジャーナリストの田崎史郎氏の800人が参加し、収入が400万円という“取材結果”と立憲民主党の石川大我参院議員の「通常の会場費」275万円と、「飲み放題2時間1800円」で144万円という試算を紹介。支出が収入より上回ることを明らかにしました。

 安倍首相側が、補てんした疑いがあることを示したのです。弁護士の山口真由氏は、「(首相に)説明しなくてはならない責任がある」とのべました。同局社員の玉川徹氏は、安倍事務所が参加者からお金を受け取って、ホテル側の領収書を渡したという首相の説明について、「ホテルが安倍首相側からお金をもらっていないと、領収書を出せない」として、「(安倍事務所に)収入と支出があったことになる」と指摘。「政治資金収支報告書に記載していないとダメ。政治資金規正法違反になる可能性がある」と強調しました。

 「前夜祭」を開いたホテルの立食パーティーは最低1万1000円です。TBS系「グッとラック」は、「飲食費の補てんはあったのか?」と問題提起。政治アナリストの伊藤惇夫氏の「(ホテルの)宿泊者だからといって、半額以下になるとは思えない」とのコメントを紹介。「一番の問題は、公的なカネを使って後援会の接待行為になっていたこと」とのべた公認会計士・税理士の森井じゅん氏は、参加者が現金を安倍事務所に渡し、安倍事務所がホテルの領収書を渡すという形態について、「一流ホテルとして信じがたい。この形でやられているとしたら、過不足が出る」と指摘。公選法違反、政治資金規正法違反の疑いを強調しました。

 安倍首相は18日にも「立ち話」で“会見”しましたが、疑問はふくらむばかり。首相には、国会に出てきて、きちんと説明する責任があります。ホテルにげたを預けるのではなく…。(藤沢忠明)


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