2019年11月5日(火)
8中総――第28回党大会議案を提案
可能性くみつくし党建設前進へ
第二決議案 山下副委員長が報告
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山下芳生副委員長が第二決議案(党建設)の提案報告をおこないました。冒頭、党建設を第二決議案として独立して提案したのは今回が初めてで、これは党が、いまが、党建設で何としても後退から前進に転ずる歴史的時期にある―という認識に立っているからだと述べました。
第1章は「党建設をめぐる歴史的情勢―いまこそ後退から前進へ」です。
山下氏は、日本共産党が党建設を後退から前進に転じる歴史的情勢が生まれていると述べ、(1)党を取り巻く客観的条件に生まれた大きな変化(2)難しい条件のもとでも、陣地を持ちこたえてきた大きな意義―を明らかにしました。
第2章は「党建設の現状をどう見るか―危機とともに大きな可能性が」です。
山下氏は、一方で危機もあるが、他方で党建設で前進できる客観的な条件も主体的な力もあると指摘しました。
全国の地区委員長アンケートで寄せられた党建設の現状をリアルに明らかにするとともに、前進への客観的可能性と主体的な力を、具体的に示して、「ここに確信を持とう」と呼びかけ、綱領一部改定は、党建設においても新たな力となると強調しました。
第3章は、「党創立100周年までに野党連合政権と党躍進を実現する強大な党を」です。
決議案は、第28回党大会期の3年間で、党建設の長期の後退から抜け出し、持続的前進の軌道に乗せようと提起し次の五つの目標の達成を呼びかけています。
(1)党員拡大と「しんぶん赤旗」読者拡大を、持続的な前進の軌道に乗せ、第28回党大会時比130%の党をつくる。
(2)青年・学生と労働者、30代~50代など、日本社会の現在とこれからを担う世代のなかで党をつくることに特別の力を注ぎ、この世代で党勢を倍加する。同盟員の倍加を掲げている民青同盟の建設を、党と民青の共同事業としてやりとげる。
(3)空白の地域・職場・学園や社会のさまざまな分野で活動する人たちのなかに党の支持を広げ、党をつくる。
(4)新入党員の成長が保障され、一人ひとりの初心、可能性が生きる党をつくる。
(5)すべての党員が、党綱領と科学的社会主義を学習し、誇りと確信をもって党を語れるようになる。
山下氏は、この目標は達成可能な目標であり、党の政治任務にふさわしい大志ある目標だと強調しました。
第4章は、「基本方針を堅持しつつ、党づくりの改革・発展に挑戦を」です。
山下氏は、「五つの目標をやり遂げる探求・開拓の大きな方向性を示しており、これをやるなかで、答えを見つけようという提起です」と指摘。「楽しく元気の出る支部会議」など、各地の具体的経験も紹介しながら一つひとつ詳しく述べました。
このなかで、「赤旗」を守り、発展させるため、第28回党大会として、条件のあるすべての党員が、配達・集金活動への参加を呼びかけること、党員が展望と確信をもって党を語り広げる力として、一部が改定される党綱領の一大学習運動にとりくむことを強調。党機関の活動の刷新・改革では、中央委員会の指導・活動の抜本的改善について具体的に述べました。
第5章は、「発達した資本主義国での強大な党建設は世界史的意義をもつ」です。
山下氏は、大志とロマンを持って、新たな意気込みで強く大きな党づくりに挑戦しようと呼びかけました。
「大運動」の到達点について
山下氏は最後に、全党がとりくんでいる「第28回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」の到達点について述べ、「この8中総を節にして、どうしても飛躍を起こす必要があります」と、全党の奮起を呼びかけました。
第二決議案 党建設(骨子)
第1章 党建設をめぐる歴史的情勢―いまこそ後退から前進へ
(1)日本共産党をとりまく客観的条件に、大きな変化が生まれた
(2)難しい条件のもとで、陣地をもちこたえてきた意義はきわめて大きい
第2章 党建設の現状をどう見るか―危機とともに大きな可能性が
(1)党組織の現状と打開すべき課題について
(2)党建設で前進する客観的可能性と主体的力について
第3章 党創立100周年までに野党連合政権と党躍進を実現する強大な党を
第4章 基本方針を堅持しつつ、党づくりの改革・発展に挑戦を
(1)大会決定で明らかにされてきた党建設の基本方針
(2)変化する国民、新しい運動、新しい層に目を向け、足を踏み出そう
(3)一人ひとりの党員の初心と可能性が生きる党になろう
(4)「しんぶん赤旗」を守り、発展させるために二つのことを訴える
(5)党への誇り、変革への確信あふれる党をつくろう
(6)日本社会の未来を担う党をつくろう―職場、青年・学生の中での党づくり
(7)支部と党員がもつ力を引き出せる党機関になろう
第5章 発達した資本主義国での強大な党建設は世界史的意義をもつ