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2019年11月3日(日)

核禁止条約の進展歓迎

国連第1委 日本案には批判相次ぐ

 【ニューヨーク=池田晋】ニューヨークの国連本部で開催中の国連総会第1委員会(軍縮・国際安全保障)は1日、核兵器関連の決議案を採決し、核兵器禁止条約に現時点で79カ国が署名、33カ国が批准したことを歓迎するオーストリア提出の決議案を119カ国の賛成で採択しました。反対41、棄権15でした。

 同決議の題名は「核兵器禁止条約」で同委員会での採択は2年連続。日本政府は核保有国とともに今年も反対しました。

 日本政府が来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて提出した決議案は、賛成148、反対4、棄権26で採択。禁止条約の主な推進国が軒並み棄権し、賛成が昨年より12カ国減り、棄権は2カ国増えました。日本決議案は討論で、NPT上の核兵器国の軍縮義務に「条件をつけている」といった批判を相次いで受けました。

 禁止条約を生む原動力となった核兵器の非人道性に焦点を当てた決議案「核兵器の人道的結果」は、136カ国の賛成で採択。米英仏が共同で反対の立場を表明しました。

 この日だけで、核兵器禁止条約に言及する決議案が5本採択されました。


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