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2019年11月2日(土)

「新共通テスト完全中止を」

高校生らが次々と訴え

公平・公正な入試求め集会

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(写真)英語民間試験の延期を受け発言する高校生=1日、国会内

 「英語民間試験の延期を求める会」と「入試改革を求める会」が1日、野党とともに国会内で開いた集会には、13人の高校生が参加し、「英語民間テストの延期だけではなく、50万人の受験生を犠牲にする新共通テストは完全中止を」などと訴えました。

 今年初夏に自分が受ける入試制度の深刻な問題点に気づき、情報を集め、文科省前の抗議活動にも参加してきたという高校2年生の男子生徒は、「声を上げたことが実った。感謝しています」と述べると同時に、「数学と国語の記述式で問題は残っています。公平性が保たれません。新共通テストは中止してほしい」と訴えました。

 高校2年生が主催する「大学入学共通テストから学生を守る会」からも現役生3人が発言。1週間で4万人を超える署名が集まっていると紹介。高校2年の男子生徒は「アルバイトが採点する記述式では公平性は保てない。延期するだけではなく、完全中止も辞さない構えで考えてほしい」と訴えました。

 「入試改革を求める会」の大内裕和・中京大学教授は集会に先立って、同会の「新共通テストの2020年度からの実施延期を求める緊急声明」とそれに賛同する18団体、744人分の署名を文科相あてに提出したことを報告しました。

 大内氏は、「萩生田氏の“身の丈”発言は、新共通テストの問題の本質です。不利な立場の者に責任を押し付ける自己責任論です。英語試験延期で収束とはさせず、教育の民営化の問題点を議論しながら、公正・公平な入試を求めます」と語りました。


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