2019年10月29日(火)
「子にとっても不幸」
東京・新宿 全教の宣伝に反響
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全日本教職員組合(全教)は28日、東京・新宿駅前で「1年単位の変形労働時間制」の公立学校への導入反対を訴える街頭宣伝を行いました。
小畑雅子委員長は、変形労働時間制について、繁忙期の勤務時間を延長し、時間外勤務の実態を覆い隠すだけで長時間過密労働の解消にはならないと指摘。「教職員が健康を壊し命を削るような働き方を強いられて、子どもたちの前に笑顔で立つことができるでしょうか。こんな制度を学校現場に持ち込ませるわけにはいかない」と述べ、やるべきは教職員の増員だと強調しました。
現場の教職員らが「夏休みでも定時には帰れない。クラブ引率、研修、行事で土日の出勤も常態化している。変形労働時間制はごまかしだ」と述べました。
署名した長野県大町市の男性(43)は「学校の先生が不安を抱えながら仕事をするのは良くない。子どもを学校に預ける親の立場としても、不安になってしまう。改善してほしい」。
愛知県一宮市の公務員の女性(33)は「教員を増やして、子ども一人ひとりと向き合う時間を確保できれば、子どもも教員もみんな幸せになれる」と話しました。