2019年10月27日(日)
長崎市で「市民大行進」
市長先頭に3000人 国際署名も呼びかけ
|
国連軍縮週間に呼応した「市民大行進」が26日、長崎市でありました。「世界平和祈念行事実行委員会」(実行委員長=田上富久長崎市長)の主催です。
幼稚園児から被爆者まで約3000人が、平和公園の平和祈念像前に集まりました。参加者は「語り継ぐ次のバトンはぼくが持つ」など市民から寄せられた標語のゼッケンを胸に、横断幕やのぼりを持ち爆心地公園まで行進しました。
行進出発に先立ち、「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」がブースを設置。長崎原爆遺族会の本田魂会長ら約40人が署名への協力を呼びかけ、446人が署名をしました。
出発式で田上市長は「国連では核兵器禁止条約が採択され、すでに33カ国が批准しました。2020年に、核兵器禁止条約が発効することをひとつの目標として、みなさんと進んでいきたい」とあいさつしました。
参加者とともに歩いた長崎被災協の田中重光会長は「来年のNPT再検討会議までに『ヒバクシャ国際署名』の県内50万人達成を目指しがんばりたい」と語りました。
爆心地公園では黙とうの後、平和のメッセージをつけた風船を青空に飛ばしました。長崎市立丸尾中学校の生徒たちが考えた「この世界を変えていくために必要なのは、私たちが持つ平和を求める力を信じ、心をつないでいくことです」との「市民大行進宣言」が読み上げられました。