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2019年10月27日(日)

短時間に記録的大雨

千葉 福島 10人死亡 不明1人、18河川氾濫

 台風21号の影響で千葉県、福島県に降った記録的な大雨で土砂崩れ、河川氾濫が相次ぎ、26日までに両県で10人が亡くなり、1人が行方不明になっています。国土交通省によると千葉県、福島県、茨城県の18河川で浸水被害が確認されました。千葉県ではわずか半日で1カ月分の雨量を超え、茂原市や佐倉市で広範囲に浸水。消防などが各地で懸命の救出活動をしています。水が引いた地域では、住民らが後片付けに追われました。日本共産党の議員らは被災した住民のもとに駆けつけ、救援活動に奔走しています。


共産党議員 救援に奔走

 猛烈な雨が土砂崩れを引き起こし、住宅や田畑に浸水しました。気象庁によると千葉県市原市では25日の12時間で283・5ミリの雨が降り、10月1カ月間の平均降水量である218・6ミリを超えました。

 同市郡本地区では25日、自宅裏の崖崩れに吉田きよ子さん(57)が巻き込まれました。吉田さんは市内の千葉ろうさい病院に運びこまれましたが、26日朝に亡くなりました。日本共産党の加藤和夫、駒形やす子両市議は26日、発災現場を訪れ、遺族にお悔やみをのべました。

 千葉市緑区では土砂崩れで60代の男女と40代の女性が亡くなりました。千葉県長南町と長柄町では、それぞれ男性が乗った車が豪雨に伴う道路冠水で水没し、死亡しました。

 福島県相馬市では、60代女性の遺体を海岸近くで発見。女性の30代の息子が行方不明で消防などが捜索にあたっています。台風19号で浸水被害が広範囲に出た同県いわき市でも、再び河川が氾濫。22カ所で浸水が確認され、土砂災害も6カ所で発生しました。

 千葉県などによると県内公立学校に通う児童生徒674人が大雨の影響で帰宅できず、学校に宿泊。26日に順次帰宅したといいます。

 中心市街地周辺が浸水した千葉県茂原市では、市内を流れる五つの河川が13カ所で氾濫。一時最大で約900人が避難しました。自宅が床下浸水した日本共産党の飯尾暁市議は一夜明けて救援活動を開始。「床上浸水した家では、冷蔵庫や仏壇が倒れるなどめちゃくちゃな状態だった」といいます。

 周辺は下水道が整備されておらず、各家庭に設置する合併浄化槽から汚水があふれました。悪臭がひどく、消毒が必要な状況です。「高齢者も多く、各家庭で災害ごみを集積場まで運ぶのは困難。市が責任をもって回収する必要があります」と飯尾市議は訴えます。


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