2019年10月19日(土)
台風19号被害
店再開 めど立たず 住民に党市議が要望聞く
長野・飯山
|
台風19号に伴う千曲川支流の皿川の内水氾濫により、多大な浸水被害を受けた長野県飯山市で17日、日本共産党の小林喜美治市議は皿川の決壊現場の確認など、市内の被災状況を調査しました。
飯山市の床上浸水被害は、15日午後5時現在で合計473棟。うち市街地は424棟と9割を占めています。浸水被害発生から4日経過しましたが、上町地区では各棟の住民が浸水した家財道具の搬出や泥の掃除に追われていました。
同地区で約30年飲食店を経営する男性は、店舗が1メートル弱の床上浸水に遭いました。「製氷機なども浸水した。いくら洗っても泥が落ちない」と男性。営業を続けるかどうか、めどが立たない状況といいます。小林市議は、男性に罹災(りさい)証明の申請を勧めるなど激励しました。
泥の跡が残る道路に出された災害ゴミは、山形県長井市などから派遣された職員らが3トントラックに積んで搬送していました。大町市から来た担当者は「今日だけで10回以上は運んだ。これだけのゴミを扱うのは初めて」と話します。
小林市議は、皿川の氾濫現場を調査。JR飯山線の線路近くで決壊し、逆流で数メートルにわたりレールごと線路がえぐられていました。
今回の浸水被害について、小林市議は「死者が出なかったのが幸いだった」としつつ、今後に向けて避難所の改善など市に提案していくと語っています。
調査には井浦峰雄・党北部地区委員長が同行しました。(山本健二)