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2019年10月18日(金)

政令恩赦

憲法上問題で、天皇の政治利用になる

 日本共産党の志位和夫委員長は17日の国会内での記者会見で、安倍内閣が天皇の「即位の礼」に合わせて政令恩赦しようとしていることについて問われ、「即位の礼と結び付けて恩赦を行うことになると、憲法上の問題が出てくる。天皇の政治利用にもなり、私たちは賛成できない」と述べました。

 志位氏は「恩赦は憲法73条で内閣において行うという規定がある。しかし、それを即位の礼に結び付けて行うことは、天皇は『国政に関する権能を有しない』という憲法第4条とのかかわりで大きな問題が出てくる」と指摘。司法の決定に対して行政がそれを緩める恩赦は「(三権分立のもと)よほど慎重な対応がいる。ましてや、それを天皇の即位に結び付けて行うというのは、憲法4条と両立しない問題になってくる。天皇の政治利用にもなってくる」と強調しました。

靖国参拝

 また、衛藤晟一沖縄・北方担当相が同日、靖国神社を参拝した問題を問われ、志位氏は「強く批判し抗議をしたい」と発言。靖国神社はA級戦犯の合祀(ごうし)という問題とともに、何よりも神社そのものが過去の日本の侵略戦争を賛美する神社だと指摘し、「そこに参拝することはその歴史観を肯定する立場に身を置くもので、首相はもとより国務大臣としてやってはならないことだ」と批判しました。

質問通告漏えい

 国民民主党の森ゆうこ議員の質問通告の内容が事前に外部に漏えいした問題について問われると、志位氏は「大問題だ」と強調。「質問の通告が漏えいしてインターネットで流され、森議員に対する一方的な非難がされた。こうなると国会議員の質問権の侵害になる。国会でまともな審議ができない。野党共同で事実関係をきちんと究明し対処していくことが必要だ」と指摘しました。

東京五輪

 東京オリンピックのマラソンの札幌開催が検討されていることを問われ、「検討の段階なのでコメントは控えたいが、どうやって選手のみなさんの健康を確保しながらやっていくのかを最優先に考えていくことが必要だ」と話しました。

台風19号被災 

きょう福島訪問

 志位氏は、台風19号の被災者支援活動について報告し、被災した福島県を18日に訪問することを明らかにしました。これまでに集まった義援金を手渡し「実態や要望を直接お聞きしてきたい」と述べました。


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