2019年10月16日(水)
台風19号被害 特養、トイレ使えず
党県議団ら 被災者要望聞き取り
埼玉・川越
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日本共産党埼玉県議団と同川越市議団は15日、台風19号で堤防が決壊した同市の越辺(おっぺ)川周辺の被害を調査しました。守屋裕子県議、川口知子、柿田有一両市議が参加しました。
浸水被害で入居者が一時孤立した特別養護老人ホーム「川越キングス・ガーデン」を訪問した守屋氏らは、施設側に「きょう、大野元裕知事に台風対策で福祉施設への支援も行うよう申し入れました。ぜひ要望を聞かせてほしい」と呼びかけました。
職員の女性は、避難した入居者らは全員助かったものの、施設の1階はすべて浸水し、トイレも使えず厳しい状態だと説明。「今はボランティアの受け入れ態勢を整えているところです。これから要望を出していきたい」と応じました。
一行は、被災した越辺川周辺の住宅地や避難所も訪問し、被災者から要望を聞き取りました。1人で暮らす自宅の床上120センチメートルまで浸水したという女性(83)は「家の中は泥だらけで電気もつかず、とても生活できない。高齢の女性1人の力で片づけるのはとても無理です」と話しました。
守屋氏は「市や県も、まだ被害の全体像をつかめていない状況です。ただちに被害の状況を把握し、対策を求めていきます」と話しています。