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2019年10月13日(日)

強風・豪雨 街に濁流

台風19号 東日本強襲

 大型で非常に強い台風19号の影響により12日、関東・東海各地で死者、行方不明者や住宅の浸水、土砂崩れなどの被害が出ました。台風19号は同日午後7時前に伊豆半島に上陸し、消防などが救助活動を急いでいます。


千葉・市原

写真

(写真)台風19号が接近するなか竜巻と思われる強風で被害をうけた住宅=12日、千葉県市原市(しほさん提供)

 午前8時14分ごろ、千葉県市原市消防局に竜巻のような突風による住宅被害がでていると千葉県警から連絡がありました。5人が軽傷を負い、近くのひっくり返った車から見つかった男性(50)が死亡しました。

 同消防局によると住宅が全壊しており、在宅していた7人のうち4人を救助。3人が自力で脱出しました。5人が軽傷を負っています。

 また、倒壊住宅に向かった消防団が、9時半ごろ横転している車を発見。男性が心肺停止の状態で見つかり、救急搬送しましたが病院で死亡が確認されました。

三重・伊勢

 三重県伊勢市では市内を流れる五十鈴川が増水し、周辺の住宅が浸水しました。日本共産党の楠木宏彦市議は「12日午前から断続的に雨が降り続いている」として、市民に土砂災害の警戒を呼びかけています。

相模原

 相模原市緑区牧野では集落の裏山で土砂崩れが発生し、住宅3棟が全壊、1棟が一部損壊しました。

 同市消防局によると、午後3時すぎに住民から通報があり、被災した住宅に住む1人が所在不明となっていましたが、室内から救助されました。けが人はないといいます。

静岡・御殿場

 静岡県御殿場市では午後0時14分ごろ、男性2人が川に流されたと御殿場市・小山町広域行政組合消防本部に通報がありました。1人が救助され、もう1人は行方不明です。

 同本部によると、市内の西川につながる用水路で2人が流され、「1人がまだ木にしがみついている」と通報がありました。1人は消防が救助し、軽傷。もう1人は行方不明です。

 流された男性2人はいずれも40代。現場に向かった隊員らによると、2人はせきで作業をしていたといいます。

埼玉・越生町

 埼玉県越生町では、太陽光発電施設建設予定地が崩落。同地は施設建設のため森林が伐採されており、今年3月にも1トンもの土砂崩れが発生しています。

 日本共産党の伊藤岳参院議員は太陽光発電施設建設問題の現状調査の一環で、党県議団らと共に先月1日に同地を視察していました。

千葉・館山

 台風15号で大きな被害を受けた千葉県館山市では、夕方にかけて徐々に風が強まりました。15号で壊れた屋根を補修するビニールシートが風で浮き上がり、飛ばされた家屋も多くあります。

 市は午後4時時点で避難所を17カ所で開設し、1109世帯2189人が避難しています。富崎地区の避難所は台風15号で屋根が飛ばされており、隣接する神戸地区の避難所は多くの住民が避難しています。避難者からは「せめて間仕切りがほしい」という声も出ています。

千葉・柏

 午前11時30分に避難指示が発令された千葉県柏市大島田地区では、避難所の「沼南近隣センター」に、午後4時15分の時点で22人が避難しました。

 4年前に足首を骨折、7月に大腿(だいたい)骨を骨折して介護保険で要支援1の女性(73)は、500ミリリットルの水のペットボトル5本を持ってタクシーで避難しました。「自宅周辺は坂道もあり、平時でも自力での通行は難しい。タクシーが走っているうちに早めに避難しておいて良かった」と話していました。


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