2019年10月11日(金)
代替わり儀式
憲法を厳格に守る立場から出席しない
志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は10日、国会内での記者会見で、天皇の代替わりに際して行われる一連の儀式への立場について問われ、「“神によって天皇の地位が定められた”ということを示す明治時代の仕掛けを踏襲するもので、およそ憲法の国民主権と政教分離の原則と相いれない。わが党は、日本国憲法を厳格に守る立場から出席しない」と述べました。
志位氏は、一連の儀式の問題点を象徴的に示すのが、「即位礼正殿の儀」の「高御座(たかみくら)」だと述べ、「これは、大日本帝国憲法とともに廃止になった明治時代の登極令(とうきょくれい)で定められた装置だ。天皇が高御座から、その地位は神から与えられたと宣言し、その下に三権の長が並んで“天皇陛下万歳”をするという儀式だ」と指摘。「日本国憲法の国民主権の原則と政教分離の原則とおよそ相いれない、こういう儀式のやりかたは改めるべきだと繰り返し求めたにもかかわらず、見直されることはなかった」と述べました。
あわせて、同日の衆院予算委員会で、自民党議員が「天皇制については、自民党は護憲、共産党は改憲派だ。『即位の礼』に参加しないではないか」と発言したことに触れ、「日本国憲法を擁護し、厳格に守る立場から出席しないということだ」と指摘。「自民党の方が、天皇の元首化という改憲を図ろうとしている。白を黒と言いくるめるデマの類いだ」と述べました。