2019年10月5日(土)
「取材受ければ動画消す」発言
NHK「事実ない」
野党ヒアリング
かんぽ生命保険の不適切販売問題を報じたNHK番組をめぐり、日本郵政グループがNHKに抗議をしていた問題で、NHKの木田幸紀放送総局長は4日、野党の合同ヒアリングに出席し、日本郵政の鈴木康雄上級副社長(元総務事務次官)がNHKから当時「取材を受けてくれれば(番組関連の)動画を消す」と言われたとする発言について「ご指摘のような事実はない」と否定しました。
木田氏は番組担当者に改めて確認したとして「NHKとしては丁寧に取材交渉をしていた」と述べました。
一方で、合同ヒアリングに出席した鈴木氏は「(昨年の)7月30日にディレクターが来て(広報担当に)はっきり言っている」と説明しました。
野党側はNHKと日本郵政に対し再調査を求め、番組制作への圧力があった疑いを明らかにするため、NHK経営委員会の議事録や日本郵政側が申し入れた文書など関係資料の提出を要求しました。
鈴木氏が3日、NHKについて「まるで暴力団と一緒だ」「殴っておいて、これ以上殴ってほしくないなら俺の言うこと聞けなんて、ばかじゃないか」と発言したことについて、野党側からは「暴言ではないか。こういう姿勢が問題の大きな原因ではないか」と批判があがりました。