2019年9月23日(月)
台風2週間 がれき 倒木運んで
千葉 共産党ボランティアに次々
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台風15号の上陸から23日で2週間。千葉県では22日午後6時現在でも約2800戸が停電しています。住民の苦難が続く南房総市で22日、日本共産党千葉県委員会が運営する「房総半島ボランティアセンター」(同県木更津市)の活動に密着しました。(丹田智之)
この日は千葉県内や東京都内の計13人と地元の党員2人がボランティアに参加。小雨が降る中、市内の集落を歩いて住民の困りごとや要望を聞き、被災した家屋の瓦礫(がれき)を運搬しました。
午前11時すぎ、ジャージーや作業着姿のグループが南房総市千倉町に到着。「ボランティアです。お手伝いに伺いました」とハンドマイクで呼びかけると、「瓦礫を運んで」「倒れた木を運んでもらえますか」と作業の依頼が相次ぎました。
依頼者の家に軽トラックを横付けし、手際よく作業。窓ガラスの破片などを撤去する際には「気を付けて」と声を掛けあい、慎重に片付けました。
瓦礫の除去を依頼した住民の女性(50)は、安心した様子で作業を見届けていました。「トタン板や屋根瓦の破片が散乱し、1カ所に集めるだけでも大変でした。行政もいつになったら瓦礫の回収に来てくれるのか分かりません。高齢化で力仕事ができる住民が少ないので、ボランティアの人たちは本当に頼りになります」
「困ってる」に応えたい
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台風15号で多くの家屋が被災し、22日午後6時現在で約1000戸で停電が続く千葉県南房総市で同日、日本共産党千葉県委員会が呼びかけたボランティア活動で県内外の13人が奮闘しました。強風で窓ガラスが割れた家では、壊れた電化製品を次々と運び出しました。
「少しでも困っている人たちの力になれたら」というのは千葉市から参加した会社員の男性(47)。「スコップを使って瓦礫(がれき)を運び出す作業が大変だった」と振り返ります。
「被災した住民のほとんどが高齢者なので、まだまだボランティアの人手が必要です。被災者は近所の人の救援にまで手が回らない状態です。救援活動を長い期間続けていきたい」
党千倉支部の男性(66)は、ボランティアの人たちを作業場所に案内し、自らも作業で汗を流しました。
屋根にブルーシートをかけたり重機で倒木の撤去作業したりするといった、専門的な技能を持った人も求められているといいます。
同日の活動を終えたボランティアの人たちを見送った同市千倉町川口区の鈴木竹男区長は「8割の住民が被災し、1人ではどうにもできずに困っている人もいます。これからも大変な状況は続きます。共産党の皆さんの頑張りに期待している」と激励しました。
同市白浜町で住民の困りごとや要望などを聞いた党千葉県委員会「房総半島ボランティアセンター」の男性(33)は「『近所にも手助けが必要な人がいる。力を貸してほしい』という声も聞きました。被災者の切実な声に応える活動にしていきたい」と話しています。