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2019年9月18日(水)

首相訓示 改憲触れず

自衛隊高級幹部に会同で

「宇宙へ」強調

 安倍晋三首相は17日、防衛省での自衛隊高級幹部会同で訓示しました。昨年の訓示で表明した9条に自衛隊を明記する改憲には言及しませんでした。一方で、2020年度に航空自衛隊に創設する宇宙作戦隊(仮称)にふれ「航空宇宙自衛隊への進化ももはや夢物語ではない」と述べ、宇宙・サイバー・電磁波といった領域に“戦場”を拡大していく意欲を示しました。

 訓示で安倍首相は、宇宙・サイバー・電磁波の新領域について、「優位性を確保できるかどうかはわが国の防衛力に直結する」と強調。音速の5倍以上で飛ぶ極超音速兵器や無人兵器などを挙げ、「これまでの安全保障の構図を一変させるかもしれない先端技術の開発に各国がしのぎを削っている」とし、「あらゆる資源を投入して」新領域での人材育成や確保を指示しました。さらに「いかなる技術や産業基盤を守り、育てるのか。こうした視点が不可欠」だと指摘。民間企業や大学に対する軍事研究への協力拡大が念頭にあるとみられます。

 また、昨年末に策定し、大軍拡路線を強調した新「防衛計画の大綱」の早期実行を求めました。

 自衛隊高級幹部会同には河野太郎防衛相、山崎幸二統合幕僚長ら防衛省・自衛隊の幹部約180人が出席しました。


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