2019年9月15日(日)
千葉台風被害 迫る雨 屋根にシート
千葉土建に住民「感謝」
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台風15号で被害を受けた千葉県市原市で14日、建設労働者でつくる千葉土建の市原支部の組合員が、市の災害ボランティアセンターのボランティアとして、派遣依頼のあった市民を訪ね、被害状況を丁寧に聞き取り、対応可能なところでは屋根にブルーシートを張ったり、壊れた瓦の撤去を行いました。
横張治男副委員長、吉岡健史書記長ら市原支部の組合員とともに、同県本部の海老原秀典、小嶋亮両書記次長が参加。3組に分かれ、他支部から届けられたブルーシートなど資材を持って出発しました。
横張、吉岡、小嶋の各氏は国分寺台地域を訪問。「ギューンとうなる風の音が本当に恐ろしかった」と台風当時を語った男性(65)の自宅は、2階東側の屋根瓦がほぼはがれ、隣の家や車を壊しました。同じことが起きないよう、3人が屋根に残った壊れた瓦を汗だくになって片付けました。
男性は「こんなに早く対応してくれ、感謝しかありません。本当にありがとうございました」と、冷たい飲み物を差し入れました。
「来てくれてうれしい」と何度も口にした女性(78)の家では、娘と孫が住む別棟の壊れた屋根にブルーシートを張りました。
築百数十年という木造平屋の母屋も屋根が壊れ、雨もりがひどい状態です。女性は「私たちより孫が住む家を何とかしてやりたかった。これから雨予報なので安心しました」と笑顔で話しました。
日本共産党の加藤和夫、駒形八寿子両市議が同行し、被災した市民の要望を聞きました。(足立裕紀子)