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2019年9月13日(金)

千葉 台風被害 最大課題は停電復旧

畑野・さいとう氏ら 自治体・住民から要望

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(写真)ゴルフ練習場の柱がなぎ倒された現場を調査する(左から)駒形、さいとう、みわ、畑野、加藤、浅野の各氏=12日、千葉県市原市

 千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号で、日本共産党災害対策本部の畑野君枝事務局長・衆院議員、さいとう和子事務局長代理・衆院予定候補、浅野史子県副委員長らは12日、同県南部を現地調査し、各市長らと懇談しました。各自治体から停電の早期復旧を望む声が上がりました。

 現地調査では、市原市、君津市、富津(ふっつ)市、鋸南(きょなん)町の各地を回りました。各地で、暴風で屋根瓦が飛び、ブルーシートで屋根が覆われている家屋があり、閉まったままのコンビニ、ガソリンスタンドには十数台の車が列をつくっていました。停電によって一部、信号機が使えなくなっている交差点では、車同士が道を譲り合って通行していました。

 中でも、鋸南町の被害が大きく、同町に入ると景色が一変しました。同町では、ビニールハウスが倒壊し、また、倒壊しかけた家屋、木や電柱が目立ち、自動販売機までなぎ倒されているところもありました。田んぼには、風で飛ばされたトタンや瓦が散乱し、電車も動いていませんでした。

 畑野氏らは、スマホの充電や情報収集のため役所に訪れた住民から聞き取りを行いました。

 君津市では、中年男性が「停電に断水で、風呂も洗濯もできなくて、夜は真っ暗で怖いし、エアコンもつかなくて暑いです」と訴えました。また、高齢女性は「うちは、免許を返納しました。夫が、自転車で片道30分かけて給水所に行っています」と肩を落としました。

 富津市では高橋恭市市長と懇談し、松原和江党市議が同席しました。高橋市長は「電気が止まっていることが最大の課題です」と述べ、今後、停電による通信障害や断水が各地に広がる不安を指摘しました。畑野氏は「党派を超えて災害対応に取り組みましょう」とこたえました。

停電にげっそり

 鋸南町では、被災直後からSNSで情報を発信し続けている笹生あすか党町議と畑野氏らが町役場で合流し、畑野氏らが激励すると、笹生町議は目に涙を浮かべ「(台風通過時は)自宅にブロックが飛んできたし、母と朝まで戸板を押さえて耐えていました。どうしていいかわからなかったです」と語りました。

 同町では、町役場も被災。2階まで吹き抜けの正面玄関の天井の壁が崩れ、本会議場の天窓は割れガラスが散乱していました。また、同役場内には、水やおむつなどの支援物資が並び、住民が必要な物資の調達に訪れていました。

 懇談した内田正司副町長は「停電が解決できれば、だいたいのことが解決できる。いまガソリンスタンドが営業できず、住民が困っています」と述べ、東京電力の情報で停電が長期化しそうだと肩を落としました。

 市原市では、共産党の、みわ由美県議、加藤和夫、駒形八寿子の両市議と合流し、小出譲治市長らを激励した一行は、市役所近くの公民館を訪れました。公民館で避難生活している家族からは「お風呂に入りたいのと、温かい料理が食べられると助かります」と要望が出されました。


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