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2019年9月10日(火)

三重大雨被害 本村議員らが調査

「行くところない」住民不安

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(写真)被災した家の前で被災者から話を聞く(左から)山本県議、本村衆院議員、(1人おいて)大崎東員町議=7日、三重県東員町

 日本共産党の本村伸子衆院議員は7日、4日深夜から5日未明にかけて、記録的大雨で深刻な被害を受けた三重県の東員町、いなべ市、四日市市を訪れ、お見舞いと被害状況を調査しました。山本りか県議、大崎潤子東員町議、衣笠民子、岡恒和両いなべ市議らが同行しました。

 東員町では、町の伊藤徳孝建設課長、中村幹人産業課長の案内で町内3カ所の被害状況を調査しました。

 「すごい音でびっくりして跳び起きた」と話す男性(74)。住宅裏手が土手で上を町道が走っていて、その土手が崩れ、土砂が立ち木と一緒に家を押し倒し、ガラス窓を破って流れ込みました。寝ている所の直前まで迫りました。柱が折れ、屋根も傾き今にも倒れそうで片づけていても危険でした。公民館などを転々と避難していると話し「町営住宅は一杯と言われ、行くところがない」と不安を語っていました。

 いなべ市では、アンダーパスでトラックが水没し運転手1人が亡くなった場所など市内5カ所を、地元自治会長などの案内で調査しました。

 ある男性(69)は「午前2時すぎに裏山が心配で、様子を見るためライトで照らすと同時に土が落ちてきた。寝ていた家内と孫に早く逃げろと叫んだ」と話しました。大量の土が建屋の寸前で止まりました。

 「ブルーシートで覆ってもらったが、まだまだ心配。流れこんだ土砂が側溝をふさいでいるので1人で取り除いているが、あまりの多さに途方にくれている。これだけでもなんとかしてほしい」とこの男性。まだまだ水が出ており、さらなる被害も心配されます。

 調査後、本村議員は「今の制度では、住宅再建など救えない被災者の方々がいます。地方議員団や支部・後援会と力を合わせ、改善へ全力を尽くします。アンダーパスの安全対策強化や河川の掘削・改修の加速化、きめ細かい支援ができる制度の必要性も痛感しました」と語りました。


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