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2019年9月1日(日)

死刑ない社会へともに

幅広い呼び掛け 「市民会議」設立

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(写真)「死刑をなくそう市民会議」の設立集会=31日、東京都内

 死刑のない民主主義社会の実現を目指す「死刑をなくそう市民会議」の設立集会が31日、東京都内で開かれ約300人が参加しました。

 市民会議は、日本国民救援会副会長の瑞慶覧淳氏、元法務大臣で弁護士の平岡秀夫氏、日本刑法学会元理事長の村井敏邦氏などが共同代表世話人となっています。呼びかけ人には、元衆院議員の二見伸明氏、不破哲三氏、元内閣総理大臣の村山富市氏、映画監督の山田洋次氏など幅広い人々が名を連ねています。

 平岡氏は、法務大臣時代に死刑執行を検討した葛藤を振り返り「日本でも死刑は廃止されなければならない」と訴えました。

 前日本弁護士連合会会長の中本和洋氏が「私と死刑問題」と題して講演を行いました。中本氏は、日本の死刑制度について▽絞首刑は激痛を伴い死に至るまで時間のかかる残虐な刑である▽誤判・冤罪(えんざい)が避けられない▽加害者の更生と社会復帰の可能性を奪う―という理由から反対を主張。「絞首刑の実態や国際世論の流れを知らせることで死刑廃止できる。国政を動かすためにも一人ひとりの声と運動が大きな力になる」と話しました。

 「死刑廃止へのみち」と題したシンポジウムでは、ジャーナリストや弁護士、宗教者や交通事故被害者遺族などさまざまな立場の人が議論しました。


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