2019年8月28日(水)
9月末までの署名一致
日米貿易協定 安倍首相が表明
【ビアリッツ(仏南西部=桑野白馬】安倍晋三首相は26日、仏南西部ビアリッツで開催された主要7カ国(G7)首脳会議終了後に記者会見し、米国のトランプ大統領との会談で日米貿易協定が基本合意に達したことに関し「9月末までの署名をめざし、残された作業を加速することで一致した」と表明しました。
韓国の元徴用工問題に対する日本側の不誠実な対応を契機に悪循環が高まっている日韓関係に関し、首相は、韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSОMIA)を破棄したことなどに言及。「韓国側から信頼関係が損なわれるような対応が続いている。国と国との約束を守るよう求めていきたい」と述べ、韓国側を非難しました。
首相は、9月にロシアのプーチン大統領と会談するとした上で「G7にロシアの建設的な関与が欠かせない」と強調。G7とロシアとの対話の再開に向け他国の首脳たちと議論していく考えを示しました。
また、首相は9月に内閣改造、自民党役員人事を実施すると明言。「安定と挑戦の強力な布陣を敷いていきたい」と表明しました。
10月からの消費税10%への増税については「社会保障を全世代型に転換していく上で必要な財源。国の信頼を守るためにも必要だ」などと述べ、増税に踏み切る考えを改めて表明しました。