2019年8月25日(日)
いま「赤旗」がおもしろい(3)
証言 戦争
体験者の思い次世代に
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8月15日の「終戦の日」を前に、戦争体験を取り上げたシリーズ「証言 戦争」の掲載を始めました。40通近い投稿がよせられ、その8割以上が、直接戦争を体験した人でした。第2次世界大戦の日本の敗戦から74年、直接戦争を知る人が少なくなるなか「いま、どうしても語らなければ」という思いがつづられていました。
台湾に向かう疎開船が米軍から攻撃され漂着した尖閣諸島・魚釣島で雑草やスズメを食べて飢えをしのいだ体験。海軍飛行予科練習生(予科練)に志願し毒ガスを肌につけて除染する訓練をさせられた少年兵。沖縄戦で米軍が撮影した映像の「震える少女」は自分だと名乗り出た女性…。戦争がいかに人々の命とくらしを犠牲にしていたか。
読者から「今普通に生きている人の胸にどんな思いをもっているのか、つらいがしっかり見聞きしなければ」などの反響がよせられています。
安倍首相が憲法9条改悪に突き進もうとしているなかで、投稿していただいた戦争体験者の共通の思いは「二度と戦争をしてはいけない」「憲法を守り、次の世代へ引き継ぎたい」です。この思いを伝える「しんぶん赤旗」だからできる企画が「証言 戦争」です。
消費税増税
“便乗”値上げをスクープ
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国民のくらしも、日本経済も破壊する消費税増税。安倍晋三政権は10月に強行を狙います。消費税増税を国民に押し付けるために、安倍政権はさまざまな策を弄(ろう)します。
その一つが消費税増税前の「値上げけしかけ」です。消費税増税による駆け込み消費と反動減を抑えるためとして、政府は昨年11月、“消費税増税前の値上げは「便乗値上げ」とみなさない”とする文書を公表し、各企業に徹底しています。食料品を中心とする相次ぐ値上げに直結しました。本紙は値上げされる品目を丹念に調べ、報道しました。
さらに「値上げけしかけ」文書の存在をいち早く指摘し、発信源が財界であるとスクープした一連の記事を掲載。赤旗記事はネット上で「もはや『官製値上げ』だ」など話題になりました。一般紙は消費税増税を当然視する立場です。しかも消費税増税関連の広告を載せ、広告代金として税金を受け取っています。
日本共産党は、参議院選挙で「消費税増税の中止 くらしに希望を―三つの提案」を掲げました。「しんぶん赤旗」でも消費税が貧困と格差を広げることを告発するとともに、消費税に頼らない道を具体的に示して、国民に希望を広げてきました。