2019年8月2日(金)
駅員バイト 学業支障
学生ユニオンが実態調査
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首都圏青年ユニオンの学生グループ「首都圏学生ユニオン」は1日、東京都内で記者会見し、学生の駅員アルバイト実態調査結果を発表しました。事故対応で残業を強いられるなど学業に支障を与えている実態を告発し、待遇改善を訴えました。
調査は5~7月にインターネットで呼びかけ、110件の有効回答を得ました。
バイト代の使途(複数回答)は、「趣味・娯楽」が89・1%で、「生活費」も67・3%にのぼり、「学業」も23・6%ありました。
バイトなしで学生生活を送ることが「できた」「なんとかできた」が49・1%、「できない」「おそらくできない」が50・9%でほぼ同数。学業への支障は、「よくある」「たまにある」が47・3%、「まったくない」「それほどない」が52・7%でした。
クロス集計すると、学業に支障ありと答えたのは、バイトなしで生活困難な学生は57・1%で、バイトなしで生活可能な学生の37%を上回りました。学生ユニオンの栗原耕平さん(23)=大学院生=は、「バイトをやめられない学生ほど会社に強く意見を言えなくなる」と指摘しました。
小田急と団交 配置見直しへ
小田急で駅員バイトのAさん(23)=大学4年生=は「人身事故のときは混乱が収まるまで4時間かかり、残業で家に帰れなかったり、授業に出られなかった」と述べました。
4回の団体交渉で小田急は「全線的な配置人員の見直し」や準備時間の一部への未払い賃金の支払いを約束しました。Aさんは、「労働組合に入り、交渉し、駅前宣伝にも取り組み、大きな成果をあげることができた」と強調しました。