2019年7月31日(水)
改憲勢力2/3阻止に確信
九条の会「共同さらに」
参院選受け声明
「九条の会」は29日、改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2の議席を割った参院選の結果を受けて声明を発表しました。声明は、参院選の結果、「安倍改憲をめぐる情勢は新たな局面に入った」とし、3分の2を阻止した市民運動の力に確信を持ち、9条改憲を阻止する草の根の取り組みを広げようと呼びかけています。(全文)
声明は、安倍首相が自衛隊明記の9条改憲を提案した2017年5月3日以来、衆参両院での改憲勢力3分の2という状況でも、市民と野党の力により「改憲発議はおろか改憲案の憲法審査会への提示すらできませんでした」と強調。今回の参院選で3分の2を阻んだ要因では、「市民と野党の共闘」で9条改憲反対や安保法制廃止などの共通政策を掲げて奮闘したこと、安倍9条改憲阻止の3000万人署名や街頭スタンディングなど草の根の運動の大きな役割を挙げています。
他方で、安倍首相が自民党総裁任期中の改憲をあきらめるどころか、参院選で「少なくとも議論すべきだという国民の審判は下った」と公言していると指摘。「『安倍政権下での改憲』に反対の世論は多数を占め、改憲勢力が3分の2をとれなかったことこそが真実」と批判しました。
また、米国が中東・ホルムズ海峡での「有志連合」への日本の参加も求めるなど、「安倍9条改憲を急がせる圧力」も増大していると警戒を呼びかけています。
そのうえで、3000万人署名の推進、幅広い共同で草の根から9条改憲の危険性を訴える宣伝と対話を強めようと呼びかけています。