しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年7月28日(日)

“安倍改憲へ衆院議長交代も”

ネット番組 自民・萩生田氏が発言

憲法議論加速へ任期途中に

 安倍晋三首相の最側近である萩生田光一自民党幹事長代行は26日夜の右派系インターネット番組で、衆院憲法審査会を動かすために「今のメンバーでなかなか動かないとすれば、有力な方を議長において憲法改正シフトを国会が行っていくというのが極めて大事だ」と述べました。安倍改憲のために「三権の長」の一人である衆院議長まで意のままにしようとする重大発言です。


反対多数の民意に焦りも

 萩生田氏は、大島理森衆院議長について「立派な方だが、どちらかというと調整型だ」と指摘した上で、「(野党に)気を使いながら(憲法審での)審査はやってもらうように促すのも議長の仕事だった」などと発言。また、改憲に絡めて「もう一度国民のみなさんに大切なことを聞く機会があれば、(安倍首相は)躊躇(ちゅうちょ)なくやる」と述べ、衆院解散の可能性を示しました。

 参院選では「改憲勢力3分の2割れ」の審判が下され、「期限ありきの性急な改憲の動きは賛成できない」という民意がはっきりと示されました。

 しかし安倍首相は参院選直後から憲法審の開催について「全員が一致しないと議論すらしないというのなら、国会議員としての職責が果たせない」(開票途中の中継)などと、強引に憲法審での改憲論議を加速させる考えを示唆しました。萩生田氏の今回の発言は、安倍首相の考えに沿ったもので、究極の「改憲シフト」です。安倍改憲のために任期途中の衆院議長の首をすげかえるというのは、安倍政権と自民党の焦りとおごりを示しています。

 萩生田氏は改憲・右翼団体「日本会議」と一心同体の議員連盟=日本会議国会議員懇談会の政策審議会副会長で、同議連事務局長や官房副長官、自民党総裁特別補佐を歴任した安倍首相の側近中の側近。4月にもインターネット番組で「新しい時代になったら、ワイルドな憲法審査を自民党は進めていかないといけない」などと、憲法審の開催を強行する考えを示し、批判を浴びていました。


pageup