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2019年7月23日(火)

野党共闘の力で安倍政治に痛打

新潟 忖度発言への怒り強く

打越氏 誰一人取り残さない

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(写真)当選を喜ぶ(右から)黒岩、西村、打越、菊田、森、樋渡の各氏=21日夜、新潟市

 全国有数の大激戦となった新潟選挙区は、野党統一の打越さく良(ら)氏(51)=新、無所属=が52万1717票を獲得し、自民現職の塚田一郎氏に4万2千票の差をつけて初当選を果たしました。

 打越氏は、この勝利は、新潟県民が、中央を忖度(そんたく)する政治ではなく、誰一人取り残さない政治を選択した結果だと強調。「年金や消費税増税への不安、原発のリスクに苦しみ続けたくないという、草の根の県民の声の勝利だ。しっかりと受けとめて、職責を果たしていきたい」と決意を述べました。

 打越氏が対決した塚田氏は4月1日、本州と九州を結ぶ「下関北九州道路計画」をめぐって、「下関は安倍総理の地元。北九州は麻生副総理の地元。私はすぐ忖度します」などと発言。4日後に国交副大臣を辞任しました。

 県民の「忖度発言」への怒りは強く、塚田氏は頭を丸めて「おわび」を繰り返し、「地元生まれ」を強調して県民の怒りの矛先をそらそうと躍起になりました。

 打越陣営は、この発言を「安倍政権のおごりの象徴」と捉え、「そんたく政治から、ともにさく政治へ」「県民の良識を示そう」と訴えて支持を広げました。

 自民党は選挙中、忖度された側の安倍氏や麻生氏が、たびたび新潟に入り、塚田氏へのテコ入れを図りましたが、石崎徹衆院議員による秘書への暴行疑惑なども響き、前回票を約8万票も減らす結果となりました。


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