2019年7月20日(土)
改憲突破へ執念
首相先頭に激戦区応援
参院選最終盤、安倍晋三首相を先頭に、自民党幹部が東北を中心とする大激戦となっている選挙区に繰り返し応援に入るなど、改憲発議に必要な3分の2の確保に執念をむき出しにしています。
安倍晋三首相は19日に2度目の岩手県入りで反共・野党共闘攻撃を繰り返しました。同日、菅義偉官房長官は山形、宮城を遊説し、岸田文雄政調会長と小泉進次郎厚労部会長は秋田県で自民党候補を応援しました。
20日の最終日には、安倍首相と菅官房長官がそれぞれ秋田入りの予定。首相はその後、日本共産党の浅野ふみ子候補と自民現職の大接戦となっている千葉選挙区に入るなど、接戦をすべて勝つ執念をみせます。
定数増で参院総定数が245に増え、3分の2は164議席。非改選議員の中で改憲勢力が79とみられるもと、164以上を確保するには自民、公明、維新の改憲勢力で85議席以上が必要です。
当初、東北などでも「自民党全勝」と言われていたのが、野党の追い上げで、各地で大激戦となっています。改憲暴走を狙う安倍政権は、一つでも多くの議席積み上げを目指し、日本会議や公明党代表まで動員するなど、かつてない激しい選挙戦を展開しています。