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2019年7月20日(土)

維新・松井氏 年金案 荒唐無稽あらわ

「もともと自民」 9条改憲議論迫る

 日本維新の会の松井一郎代表が出演した17日放映のBSフジ番組「プライムニュース」で、維新の年金政策の荒唐無稽(こうとうむけい)ぶりや9条改憲に前のめりな姿勢があらわになりました。

 松井氏は、国民年金・基礎年金について保険料をそのときの年金受給者への支払いに充てる賦課方式から積立方式への移行を主張。「自分で自分の年金を若いときから積み上げていくということだ」などと発言しました。

 これに対して、司会の反町理氏は「基礎年金には5割の国庫も入っている。全部チャラにして個人でというのはきつくないか」と疑問視しました。

 反町氏が「『まず自助で。足りないときには国が面倒をみる』というシステムか」とただすと松井氏は「そうだ」と発言。そのための国の支出については「役所がフル稼働で計算しなければならない」というだけで、システム変更に何年くらいかかるのかも答えられませんでした。

 反町氏は「社会保障や生活保護がどれくらい発生して、どれくらい国庫が必要なのかも見えてこない中で簡単にそっちにのっていけるのか」と首をかしげました。

 また松井氏は、政府の年金政策への評価を問われ、「支給開始年齢を上げて、マクロ(経済)スライド(で給付水準も実質削減)するしか今はない」と発言。安倍政権も現段階では否定している年金の支給開始年齢の引き上げにまで言及しました。反町氏から政府の年金政策と維新の政策と「どっちにひかれるか」と聞かれた新美有加アナウンサーも「難しいですね」と答えざるをえませんでした。

 9条改憲について松井氏は「われわれが言わなくても自民党が出してくる」「真正面から議論すべき」「同盟国のトランプ大統領に日米安保は不公平だと言われれば議論するのは当然だ」などと発言。反町氏に「公明党より自民党に近い」と指摘されると、「もともと自民党にいたんでね」と開き直りました。


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