2019年7月4日(木)
「自衛隊で町づくり可能」
防衛相発言に町長不快感
イージス・アショア配備計画をめぐり、3日、山口県庁を訪問した岩屋毅防衛相は自衛隊配備が地域の振興につながるとの認識を示しました。
阿武町の花田憲彦町長は、町としてIターンやUターン支援、子育て支援対策などを積極的に推進し、大きな成果をあげていると強調。しかし、イージス・アショア配備計画で、Iターンしてきた人から「ミサイル基地ができたら出ていくしかない」などの声が出ていることをあげ、「町の生き残りをかけた定住対策を根底からひっくり返し、人口の急激な先細りを誘発する。町の存亡にかかわる危機だと認識している」との懸念を示しました。
これに対し、岩屋氏は、「自衛隊の施設が新たにできると、隊員二百数十名、家族も入れて数百名がお世話になる。町に溶け込んで、町づくりに少しでも加勢ができる」などと述べました。
花田氏は記者団に対し、「私どもは軍事的な地域振興という考え方ではない。イージス・アショアというミサイル基地があれば住民に不安がつねにつきまとう」と不快感を示しました。