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2019年7月2日(火)

「オール沖縄」タカラ氏押し上げ

5野党・会派 党首ら勢ぞろい

 参院選の公示(4日)を目前にした1日、沖縄選挙区(改選数1)で安倍政権が強行する名護市辺野古の米軍新基地建設を許さない「オール沖縄」のタカラ鉄美予定候補を何としても押し上げようと、国政5野党・会派の党首・代表らがそろい踏みした街頭大演説会が、那覇市の県庁前広場で開かれました。(志位委員長の訴え)


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(写真)演説会の聴衆とともに、手をつないで「がんばろう」を唱和する(左から)照屋、志位、糸数、タカラ、枝野、玉木の各氏=1日、那覇市

市民と野党の共闘発祥の地で必ず勝利を

志位委員長がよびかけ

 新基地建設中止、普天間基地の早期返還が野党共闘の“共通の旗印”となってたたかわれる初の国政選挙。日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、社民党の照屋寛徳国対委員長、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子代表が、タカラ氏勝利で新基地建設を断念させ、「沖縄から安倍政権にかわる新しい政治の流れをつくろう」と呼びかけました。

 タカラ氏は「新基地ノーの民意無視に抗議の民意を示そう」と訴え。2・5兆円もの新基地建設費用を子どもの貧困解決や子育て支援、年金制度のサポートにまわすことが重要だと訴え、「憲法を守り抜く」と決意を述べました。

 「『オール沖縄』の候補者を主要野党の党首がそろって応援するのは歴史上初めてです」と切り出した志位氏は、「県民の切実な三つの願いをタカラ氏へ託してほしい」と訴えました。

 第一は、辺野古新基地建設をやめ、普天間基地を返還させ、基地のない沖縄をつくる願いです。志位氏は、新基地ノーの県民の審判を無視する安倍政権について「これで民主主義の国といえるか」と強く批判し、「解決方法は安倍政権に辞めてもらうことだ」と強調。「沖縄と本土の連帯、市民と野党の共闘で安倍政権に『サヨナラ』して『沖縄建白書』を実行する新しい政府をつくろう」と呼びかけました。

 二つ目は、憲法9条を守り生かした日本・沖縄をつくることです。安倍・自民党が参院選公約に掲げた改憲の中身は、戦力不保持を規定する9条2項を「立ち枯れ」にし「死文化」させ、無制限の海外での武力行使に道を開くものだと批判。沖縄県民が願った「9条を持つ国への復帰」という原点を破壊する動きは、沖縄が絶対に許さないという審判を下そうと訴えました。

 三つ目は、消費税増税問題です。同日発表された日銀短観で大企業製造業の景況感が2期連続悪化するなど、景気悪化が一段と鮮明になるなかで、10%への増税など言語道断だと述べるとともに、増税は県民所得が低い沖縄に重くのしかかり、沖縄経済を破壊するとして、「タカラ氏の勝利で増税中止の審判を」と強調しました。

 最後に、志位氏が「市民と野党の共闘の発祥の地である沖縄で必ず勝ち、全国32の1人区で全て野党統一候補が勝利して新しい日本を一緒につくろう」と呼びかけると、大きな拍手と指笛が鳴り響きました。

 枝野氏は「沖縄のみなさんは戦後民主主義の矛盾を体験し、過ごしてきた。その矛盾はもはや限界を超えている。それが辺野古の土砂投入だ」と述べ、「沖縄からまっとうな民主主義を取り戻そう」と訴えました。

 玉木氏は、辺野古埋め立て中止、計画見直しを同党の参院選政策に入れたと紹介し、「正直な政治、国民生活の安心を取り戻そう。野党各党が心をあわせて頑張ることを沖縄から始め全国に届けます」と力を込めました。

 照屋氏は「ありったけの地獄を集めた沖縄戦後、27年間にわたって憲法が適用されない不条理な日常を強いられた。憲法学者のタカラさんの勝利で憲法を生かす声を国政に届けよう」と述べました。

 糸数氏は「県民の民意を無視する政治を変え、県民・国民の思いが伝わる政治をつくる。私の平和の1議席のバトンをタカラさんに託す」と訴えました。

 最後にタカラ氏と野党代表らががっちり手を組んで激励に応えると、聴衆から指笛と「チバラナヤーサイ(頑張ろう)」との熱い声援が飛び交いました。


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