2019年6月28日(金)
過酷労働の横行正せ
山添氏 「新国立」建設で主張
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日本共産党の山添拓議員は6日の参院国土交通委員会で、新国立競技場工事現場で、現場監督が過労自死するなど過酷な労働が横行している問題を取り上げ、発注者の独立行政法人・日本スポーツ振興センター(JSC)に作業従事者の労働条件・労働環境の適正を確保させるよう求めました。
山添氏は、労働組合の国際組織である国際建設林業労働組合連盟(BWI)の報告書では、選手村の建設現場で頭上に巨大なコンクリートがつりさげられ、その下で労働者が作業していることやヘルメットなど安全器具を労働者が自分で購入する例などをあげているとして、対応をただしました。
スポーツ庁の斉藤福栄スポーツ総括官は「リポート(報告書)に記載されている情報だけでは、(元請け事業者の)大成JVに事実関係を確認することが難しい事案と聞いている。BWIに事案の特定に必要な詳細情報の提供を依頼する文章を今週4日に発出したところ」と述べました。
山添氏は「過労自死が発生した現場で、あらためて国際組織から指摘される事態は極めて重大だ」と強調。「JSC自身が主体的に事実関係を把握し、直ちに改善させるべきだ」と主張しました。