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2019年6月23日(日)

首相“改憲を参院選争点に”

TV&ネット

反対世論を顧みず

 安倍晋三首相は22日、日本テレビ系番組「ウェークアップ!ぷらす」とインターネット動画サイト「ニコニコ生放送」に出演しました。この中で安倍首相は、衆参両院の憲法審査会での改憲議論が野党の抵抗で進んでいないなどとして、「参議院選挙の争点の一つは、(憲法審査会で)憲法について議論する政党か、議論すらしない政党か」を選ぶことだと発言。マスメディアの世論調査でも改憲反対が多数を占めている実態を一顧だにせず、参院選で改憲議論の是非の選択を有権者に押し付ける姿勢を示しました。

 自民党の参院選公約には「早期の憲法改正」と明記しており、「議論」にとどまらず、改憲発議と国民投票の実施へと突き進む狙いです。首相が先頭に立って改憲を参院選の争点とする重大な動きです。

 また、金融庁審議会の報告書に関し「95歳まで長生きしたときに(夫婦で)2000万円足りなくなるという誤解と不安を広げてしまった」と述べました。

 厚生労働省の資料に基づく同報告書によって「100年安心の年金」が破綻し、「マクロ経済スライド」によって年金給付が下がっていくことが明らかになった一方で、安倍政権は同報告書の受け取りを拒否し、「年金財政検証」の発表も参院選後に先送りしています。ところが安倍首相は、「年金財政はより確かなものになってきた」「その(年金の)財政基盤は厚くなっていく」と強弁しました。


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