2019年6月22日(土)
陸自ヘリ着陸失敗・大破
東京・立川駐屯地 けが人なし
|
東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地で21日、陸自ヘリが訓練中、着陸に失敗して大破しました。
防衛省陸上幕僚監部によると、ヘリには機長と副操縦士の2人が搭乗していましたが、けがはなく命に別状はありません。機体の故障の有無や当時の気象状況など事故原因について調査しています。
事故を起こしたのは陸自東部方面航空隊所属のUH1J汎用ヘリです。事故は、午前9時57分ごろ、同駐屯地飛行場地区内の滑走路東側「ノースオートロエリア」で起き、機体前部と後部が切断し、主回転翼も曲がっていました。同エリアはヘリがエンジン停止状態で前方に飛行しながら回転翼の自動回転で発生した揚力で滑空し着陸する「オートローテーション」の訓練などに使用されています。
事故機は駐屯地周囲を飛行しながら離着陸訓練を実施していて、着陸直前に異常が発生し落下・大破したとみられます。
周辺地域は同駐屯地を含め立川広域防災基地として東京消防庁、海上保安庁、警視庁、内閣府、国立病院機構災害医療センター、日本赤十字関係施設など防災・医療関係施設が集中しているほか、駐屯地西側に隣接して国営昭和記念公園があります。
事故地点は、駐屯地とその東側の海上保安庁海上保安試験センターの敷地を区切るフェンスの外からも見ることができます。フェンス前にはカメラを抱えた報道関係者が集まっていました。前の道を行く人の中には「さっきニュースを見た。驚いた」と語る人もいました。