2019年6月1日(土)
非核の朝鮮半島求める
日韓国際フォーラム 共同文書採択し閉会
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【ソウル=加來恵子】日韓国際フォーラムは31日、四つの分科会の報告が行われ、非核平和の朝鮮半島・アジアを求める共同文書を採択し閉会しました。参加者はソウル中心部で思い思いの横断幕を掲げ、市民にアピールしました。2日間でのべ300人が参加しました。
韓国原爆被害者協会の李圭烈(イ・ギュヨル)会長が「原爆の被害は私たちで最後にするべきです。核のない世界は必ず実現できると私は知っています」と語りました。
原水爆禁止日本協議会の安井正和事務局長は、「核兵器も戦争もない世界に向けて、決意を固め合おう」と呼びかけ、参院選での政治転換、8月に広島・長崎両市で開かれる原水爆禁止世界大会の成功に向けての決意を語りました。
共同文書は、フォーラム参加者は、2018年から始まった朝鮮半島平和構築の歴史的機会を逃してはならないことを確認し、核兵器禁止・撤廃に向けて世界的流れを加速することを強調しました。
「憲法9条を持つ日本は平和的解決のために積極的役割を果たすべきである」と指摘。9条改憲に反対し、植民地支配・戦争責任の清算を求めました。
朝鮮半島非核化は「北朝鮮非核化」に限定されず、「核兵器も核の脅威もない朝鮮半島」でなければならないとし、日本と韓国は、米国の「核の傘」や「軍事同盟の安全保障」から脱却することを求めています。
また、2020年に向けて「ヒバクシャ国際署名」を飛躍させることを呼びかけ。米ロなど核保有国に対して核兵器撤廃への流れに合流するよう求め、南北、日本政府に対しては、核兵器禁止条約の署名・批准に前向きに取り組むよう求めています。