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2019年5月18日(土)

生放送!とことん共産党

小林節氏と山下副委員長が議論

山下氏 首相、改憲の資格ない

小林氏 野党統一候補 立てて

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(写真)とことん共産党に出演する(左から)山下、小林、朝岡の各氏

 17日に配信された日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」で、ゲストに憲法学者の小林節慶応大学名誉教授が登場、山下芳生副委員長と安倍9条改憲案について議論しました。司会は朝岡晶子さん。

 冒頭、憲法記念日に各紙が報じた世論調査が紹介され、憲法を「変えないほうがよい64%」(「朝日」)、「これまで通り解釈や運用で対応40%」「厳密に守る19%」(「読売」)などの結果に小林氏は「うれしいびっくり」とコメント。

 山下氏が「安倍首相が改憲の旗を振るたびに改憲反対が増えている」と言うと、小林氏は「共産党中心にその都度スジのある反論をして、今はIT時代でそれが流れる。きちんと言っていることも大事だ」と語りました。

 山下氏は、自民党改憲案では、9条2項(戦力不保持)の後に「前条の規定は…必要な自衛の措置を妨げない」として自衛隊明記をうたっていることについて、「これは憲法9条2項を死文化、空文化させるものではないか」と質問。小林氏は「同感です。それでも安倍政権は(憲法は)まったく変わるところがないと言う。その知性と精神性は理解できない」と批判しました。

 山下氏はさらに、安倍改憲案では自衛隊の行動は法律で定めるとしていることに「時の政権が法律でやりたいことを書いて通せば何だってできてしまう。自衛隊の行動が無制限になりかねない」と批判。小林氏は安倍政権が数の力でさまざまな法案を成立させてきたことに触れ「彼らはこの機会に自衛隊のあり方を憲法から外して、法律の手のひらにのせたいのだろう」と指摘しました。

 山下氏は、自衛隊が自治体に対して18歳以上の人の名簿提出を求めていることは、憲法に自衛隊を書き込むことで名簿提出の義務化、徴兵制に道を開く狙いがあると指摘。小林氏は「自民党改憲案を読めば、われわれ国民は国防協力の義務、徴兵制が読み取れる」と同意しました。

 山下氏は、憲法9条は第2次世界大戦の惨禍への反省の上でつくられ、戦後を通して経済成長や国民生活の向上、科学の発展による人類の福祉増進に貢献してきたと強調。「憲法が戦後日本社会で果たしてきた役割を語ることができない安倍首相に憲法を変える資格は本当にない」と話しました。

 夏の参院選へ向けて小林氏は「32ある1人区では野党が本当にまとまって、衆参片方でも3分の2の議席がなくなれば安倍さんは怖いことを言えなくなる。野党統一候補を立ててほしい」と野党共闘を激励しました。


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