2019年5月12日(日)
復興後押し検討せよ
北海道地震で紙議員
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日本共産党の紙智子議員は9日の参院農林水産委員会で、北海道胆振(いぶり)東部地震での被災農家の苦境を示し、復興を後押しするよう求めました。
紙氏は、震災で損壊した米、麦、大豆の乾燥調整施設を国と農協の支援、応急措置で再開したことは現地で感謝されていると紹介。一方で、国が2分の1を負担する交付金があるものの、自治体と農協の負担は約9億円にのぼるとして、「町や農協にとっては大変なことだ。総務省とも連携して後押しを検討すべきだ」と求めました。
吉川貴盛農水相は「被災施設の再建・復旧へ現場の状況(をみて)、関係省庁と連携しながら対応したい」と答弁しました。
紙氏は、厚真町幌内では、山地崩壊で幌内川上流にダム湖ができ、下流域の安全対策のための埋め立て土砂置き場として、稲作農家が農地の大部分を提供していると紹介。「工事が終わるまでの間は、本人が希望したら相談に乗り、代替を確保できるようにしてほしい」と求めました。
吉川氏は「農業者から農業委員会などに相談があった場合、丁寧に対応するよう指導し、できる限り支援したい」と答えました。