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2019年5月3日(金)

ヒバクシャ署名 941万人分提出

NPT準備委に被団協

議長「核なき世界の願い証明」

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(写真)NPT準備委員会のサイード議長(左から2人目)にヒバクシャ国際署名を提出する日本被団協の木戸事務局長(中央)=1日、国連本部内(池田晋撮影)

 【ニューヨーク=池田晋】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市事務局長と濱住治郎事務局次長は1日、核不拡散条約(NPT)の第3回準備委員会が開催中の国連本部で、同委員会のサイード議長(マレーシア国連大使)に、ヒバクシャ国際署名連絡会を代表して日本と世界各地で集めた941万5025人分の核兵器廃絶を求める国際署名の目録を提出しました。

 両氏は、サイード議長と国連の中満泉・軍縮担当上級代表(事務次長)と議場で面会。昨年10月には、約830万人分の署名を国連に提出しており、約140万人分をさらに集めました。

 木戸事務局長は、NPT再検討会議が開かれる2020年までに数億人分の署名を集め、「命あるうちに核兵器を禁止・廃絶する条約が、実現されることを望んでやまない」とサイード氏に要望。5歳の時に長崎で被爆した自らの体験にふれ、「原爆は人類を滅ぼす兵器。人間を守り、次の世代に確かに渡すことが私たちの責務だ」と語りました。

 サイード氏は「署名を集め、ニューヨークまで届けてくれたことに感謝したい。この行動は、核兵器のない世界を実現したいという願いの国際的な広がりを証明するものだ」と応じました。

 木戸氏は提出後、「準備委員会の議論を聞いて危機感を深めた。大きく国際的な署名運動にしていきたい」と記者団に話しました。


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